2009年6月9日
昨夜、旦那のお母さんが『ギョーザを沢山作ったから』と言って
遊びに来てくれたから数年ぶりに義母と夕食を囲んだ。
娘を失ってから2年以上ホットプレートを出さなかったけど
久しぶりに出して来てギョーザを焼いた。
娘が生きて居ればどんな顔をして食べてたかな。
どうしてこの場に娘が居ないんだろう。
娘は もう2度と美味しい物を食べられないんだと思うと可哀相で仕方無い。
20歳位のお嬢さんや楽しそうに高校に通う学生を
死んだ様な目で眺めてしまう事がある。
あのお嬢さん達は当たり前に生きてるのにどうして家の子だけが、、
家の娘に非が在ったから高校を退学に成ったんだけど
退学も要因の一つだろう。
退学の原因は遊び半分で友達たちと万引きをしてしまった事。
警察とお店と家庭での事なので
本人たちは充分反省したから学校には知らせる必要が無かった上、
わざわざ学校に言わなければ学校にバレる事は余程の事が無い限り無い。
が。別の母親が「後でバレると怖いから」と学校へ申告してしまった。
そういう経緯で数人のグループの内、家の子だけが退学処分になりました。
(数か月前に友達を庇って暴力を振るい、停学に成ってたから)
変に正義感が強過ぎて損してしまうタイプの子でした。
仲の良い母親から聞いた話だと、普通科の生徒の前で
『看護科の生徒一人を辞めさせた。まだこの学年で何人かを辞めさせるのが目標だ』
と云った教師が居たらしい。
これが教師の言う言葉なのか?と耳を疑った記憶がある。
自分だけが退学に成った娘は、高校の教師の事も、友達の事も悪く云いませんでした。
私が学校への恨み言を言っていたら
「お母さん、そんな事云うたら往かんよ」と云う子でした。
その後、近所のスーパーに買い物に行ったら
店先で世間話をしている主婦が居て、
家の娘の事を噂してたのを偶然聞いて仕舞った。
凄い確率だと思うけど、これって確実に家の子の話だよね?と思った。
通りすがっただけなのに本当に丸聞こえで悲しくなった。
知らない主婦1:『H校の看護科の子が退学になったんやと』
知らない主婦2:『推薦で入った子らしいな~』
噂話は楽しいんだろうけど、いい大人なんだから もう少し場所を配慮して頂きたかった。
退学に成った娘は『正看護師になる夢を捨てたくないから』と
市内の定時制高校へ2006年、高2の春に編入学しました。
更には定時制高校に通いながら2007年の4月から
准看護学校へ通う予定になってました。
4月から入学する筈の坂出准看護学校の先生方や理事長は大変素晴らしい方々でした。
というのも、家の娘は1次試験に落ちたけれど、諦めきれず『2次試験も受けたい』
と、もう1度願書を出して来たそうだ。
ただ、規定では1次試験で落ちた者は同年度の受験資格がありません。
それを知らずに家の娘は願書を出して来たらしい。
なのに娘の強い意思を汲んで下さった学校側が
2次試験を受けずに合格させて下さいました。
その時は本当に夢か奇跡が起きたのかと思いました。
なんと人情深い先生方でしょうか。
「Yちゃん良かったね!本当に嬉しいね!頑張ろうね!」
そういいながら泣きながら親子で喜びました。
しかし娘は1週間後にこの世を去りました。
准看学校の入学説明会の日が娘の葬儀の日となり、
当時の無念さを活字で表現する事が出来ません。
後に知人から訊いた話だけど
理事長様に至っては娘が定時制高校に通いながら看護学校に通う事を承知の上、
娘にとって最適な実習先を根回しして探して下さっていたそうで
もう有り難くて有り難くて涙が止まりませんでした。
こういう素晴らしい先生方とのご縁が無かった事が
娘にとっても私にとっても無念で成らない。
追記。
娘は定時制高校への通学は車の送迎かバイクで通学しておりました。
学校の校門近くでネズミ捕りをしているのを何度も見かけてたから
普段からバイク通学の時はルール厳守を言いつけてた。
いつも気を付けてた筈なのに、その日に限って一旦停止を怠って仕舞った娘。
一旦停止をうっかり忘れ、定時制高校を出てすぐの場所での自損事故。
警察は正しい追跡と云いました。確かに違反者の追跡は正しいです。
しかし、どうして真っ暗闇の中を隠れて取り締まる必要が在るのでしょうか。
歩行者を始め、すべての人の命を守る為の取り締まりならば、
他に方法が在るのでは?と思うのは私だけでしょうか。
ましてや未だ10代の女の子が真冬の真っ暗な場所から急に追いかけられたら
どれ程びっくりして動揺した事でしょう。
家の娘に非が在る事には変わりはないけれど
ちゃんとヘルメットを被っていたのに、ノーヘルで逃げた様な事を病院で訊かされました。
インターネットの時代だから心無い中傷の書き込みにも傷つけられました。
『死んで当然』これを目にした親がどんな気持ちに成るかお解りでしょうか。
一部のニュースや記事だけで判断しないで欲しいと願う。